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この10年間で人類が月で生活できるようにしたい、NASAが計画

この10年間で人類が月で生活できるようにしたい、NASAが計画
Twitter/Orion Spacecraft

アメリカ航空宇宙局(NASA)の関係者が、近い将来人間が月に長期間滞在する可能性があるとの見方を示した。

 

「居住空間が必要になるだろう」

 

その関係者とは、NASAのオリオン宇宙船プログラムを率いる、ハワード・フー氏だ。

 

11月16日には、宇宙船「オリオン」を搭載したロケット「アルテミス1」が、ケネディ宇宙センターから打ち上げられたが、フー氏はこれについて「人類の宇宙飛行にとって歴史的な日」であると述べたという。

 

そしてアルテミスの部品やシステムの安全性がテストで証明されれば、「10年の間に、人類が月で生活できるようにする計画だ」とし、「科学的ミッションをサポートするために、居住空間が必要になるだろう」と語った。

 

現在のミッションは順調に進む

 

「オリオン」は現在、月から約13万4000km離れた場所におり、人間の代わりに、宇宙飛行が人体に与える影響を記録する「マネキン」が搭載されている。

 

現在のミッションは順調に進み、すべてのシステムが作動しており、チームは11月21日に行われる「オリオン」の次のエンジン噴射(いわゆる燃焼)に向けて、宇宙船を月の遠方の軌道に乗せる準備をしているという。

 

今回のミッションの最も重要な点の1つは、「オリオン」を安全に地球に帰還させること。

 

この宇宙船は時速3万8000km、音速の32倍の速さで地球の大気圏に再突入し、下面のシールドは3000℃に近い高温にさらされるそうだ。

 

そして今回のミッションが成功すれば、次は人間を乗せた飛行となり、その次は1972年12月のアポロ17号以来、初めて宇宙飛行士が再び月面に着陸する、3回目の飛行になるという。

 

月へ人類が降りたつ理由の大部分は、月の南極に水があるかどうかを発見することだとされている。(了)

 

出典元:BBC:Artemis: Nasa expects humans to live on Moon this decade(11/19)

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