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フランス・スイスの湖で“空飛ぶ水上バス”の運航を計画、様々な懸念も浮上

フランス・スイスの湖で“空飛ぶ水上バス”の運航を計画、様々な懸念も浮上
SeaBubbles

フランス・スイスの湖で“空飛ぶ水上バス”の運航が計画され、注目を集めている。

 

水しぶきを上げながら滑空する水上バス

 

世界初となる“空飛ぶ水上バス”の運航が予定されているのは、フランスとスイスをまたぐ湖、レマン湖だ。

 

このバスの製造を手掛けたのは、フランスのスタートアップ企業「SeaBubbles」。

 

同社の水上バスは、船体に取り付けられた太陽光パネルにより発電を行い、2つのモーターを作動。

 

水面から70センチほどの低い高さを、水しぶきを上げながら滑空するように飛ぶことができるようになっているという。

 

 

運航には様々なハードルが存在

 

一方“空飛ぶ水上バス”の運航にあたっては、越えるべき壁が数多く存在している。

 

中でも最大のネックとなるのは、政府機関からの許可だ。

 

バスの運航にあたっては、野生生物や魚類の保護管理等を行う政府機関が漁業への影響を懸念していると共に、バスの存在は景観を損ねるとの声も上がっているという。

 

 

さらにレマン湖において船舶のオペレーションを行うCGNも、“空飛ぶ水上バス”は安全性に懸念があるとしている。

 

このためSeaBubblesは政府機関から、水上バスのデザインを改めて見直すように要請されているという。

 

水上バスは当初今年の夏から運航することが予定されていたが、次回の実証実験が今年度末頃になるとされており、運航開始の目途は立っていないようだ。

 

水面を滑空するように走る世にも珍しい水上バス。立ちはだかるハードルを乗り越え、ぜひ運航開始へと漕ぎ着けてほしいものだ。(了)

 

出典:The Local Switzerland:Plans for ‘flying water taxis’ on Lake Geneva hit choppy water (4/11)

出典:The Local Switzerland:‘Flying taxis’ could come to Geneva next year (2017/10/23)

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