テキサス州で横転したトラックが800万枚の10セント硬貨を道路に撒き散らす

Youtube/WTHR

アメリカ·テキサス州の幹線道路で大型トレーラーが横転する事故が発生。積んであった荷が路上に散乱したのだが、それが何と真新しい10セント硬貨（10セントは日本円にして約14.5円）。総額80万ドル（約1億1600万円）、800万枚の硬貨が「道路を埋め尽くした」と報じられている。

硬貨を満載したトレーラー

現地時間4月29日の朝5時30分頃、国道287号線を走っていたその大型トレーラーは、テキサス州ワイズ郡内で、南に向かう車線を塞ぐ形で横転した。ドライバーは何らかの理由で一度道路をはみ出した後、再び戻ろうとしてハンドルを切りすぎたとのこと。

通報を受けたテキサス州公安局のクルーは5時34分に現場に到着した。トレーラーのドライバーと同乗者は病院に運ばれたが、大きな怪我はなかった。

テキサス州公安局によれば、トレーラーが積んでいた硬貨はおおよそ800万枚。現地の消防も「鋳造されたばかりの10セント硬貨約800万枚」が積まれていたと発表した。横転後の荷台はほぼ空になっていたようで、約80万ドル相当が路上に散乱したと報じられている。

硬貨の回収作業は、テキサス州公安局とトレーラーの運送会社が協力して行った。小さな硬貨を回収するのは大変だったようだ。メディアが公開した動画には、ショベルカーやバキュームカーで硬貨を集める様子や、地面に座り込んだスタッフが砂利や雑草の間から一枚一枚拾い上げる様子が映っている。

道路を通行止にした回収作業は約14時間にわたり、通行再開は午後7時だったとのこと。

それにしても、トレーラーは何のためにこれだけの硬貨を運んでいたのか？　また、硬貨は1つ残らず回収できたのか？　気になるところだが、現地メディアにもはっきりしたことは分かっていない。アメリカ合衆国財務省に問い合わせ中であるとのこと。（了）