Twitter/War Monitor

先日、ウクライナ南部のクリミア半島で、大規模な爆発が起き、ロシア軍のミサイルが破壊されたという。

黒海艦隊が使用しているミサイル

ウクライナ国防省は3月21日、クリミア半島北部で大規模な爆発があったと発表。鉄道で運ばれていたロシア軍のミサイル「カリブルNK巡航ミサイル」が破壊されたと述べた。

このミサイルはロシアの黒海艦隊が使用しているもので、ここ数カ月ウクライナの都市やインフラへの攻撃で広く使用されてきた。

住民からの未確認の報告によると、砲声が30分間続き、クリミア半島の町、Dzhankoiでは一部が電気の使えない状態になったという。

⚡️Dzhankoy, Crimea.

Holy shit. pic.twitter.com/bwEk8ZGOjW

— War Monitor (@WarMonitors) March 20, 2023

無人機による攻撃だと主張

一方、ロシア側によって擁立されたDzhankoi市の市長は、この地域が無人機によって攻撃されたと主張している。

またロシアのテレビ報道によれば、21日に起きた攻撃では、鉄道インフラに損害は出なかったという。

さらにロシアの捜査当局は、この攻撃で住宅と店舗が被害を受けたと述べ、標的はすべて民間人であったと主張している。

Reports on drone attack in Dzhankoy. Russia has turned Dzhankoy into its largest military base in occupied Crimea and extensively uses its military airfield. pic.twitter.com/cdzezREJch

— Maria Avdeeva (@maria_avdv) March 20, 2023

無人機の能力が向上か？

そもそもDzhankoiの町は、クリミア半島とロシア占領下の他の地域を結ぶ鉄道のハブとして、ロシア軍に利用されてきたという。

もっとも、ウクライナ側は今回の攻撃も、自軍が行ったとは主張していない。

しかし今回の攻撃が確認されれば、ウクライナ空軍の無人機の能力が向上したことを示唆し、これまで考えられていたよりも、無人機がロシアの戦線の奥深くまで到達できることが示されたことになる。（了）

出典元：BBC：Ukraine says Russian missiles destroyed in Crimea(3/21)