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イスラエル軍がガザ南部に激しい攻撃、ハンユニスからは25万人が避難

イスラエル軍がガザ南部に激しい攻撃、ハンユニスからは25万人が避難
X_UNRWA

イスラエル軍は、ガザ地区南部のハンユニス東部の住民に対し避難命令を出したが、これにより多くのパレスチナ人が路頭に迷っている。

 

避難命令で医療施設も放棄

 

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は7月2日、イスラエル軍の避難命令を非難し、「ガザには安全な場所などどこにもないのに、約25万人がハンユニスから避難しなければならない」と述べた。

 

その上でUNRWAは、「X」において次のように述べ、激しく批判した。

 

「壊滅したハンユニスに人々が強制的に戻らされてからわずか数週間後、イスラエル当局は同地域に新たな避難命令を出した。またしても家族が強制避難に直面している」

 

 

またイスラエル軍による避難命令により、ハンユニスにある最後の医療機関の1つ、ヨーロッパ・ガザ病院では、医師たちが施設を放棄せざるを得なくなったという。

 

同病院の麻酔科医、ジェレミー・ヒッキー氏は「アルジャジーラ」に対し、「このため、病院に避難している患者や、避難民のパレスチナ人が大きな危険にさらされている」と語った。

 

この避難命令は、パレスチナの住民を疲弊させようとする意図がある、との指摘も出ている。

 

そしてハンユニスではイスラエル軍の砲兵が、市の東部地区を砲撃し続けているという。

 

これにより3つの地区にある数軒の家屋が標的にされ、少なくとも8人のパレスチナ人が死亡したそうだ。

 

医療関係者とパレスチナ赤新月社も、ハンユニス市内とその周辺で複数の空爆があり、一晩で少なくとも8人が死亡、30人以上が負傷したと伝えている。

 

過去24時間に25人が死亡

 

またイスラエル軍はガザ地区全域でも攻撃を続けており、北部のガザ市にあるシュジャヤ地区ではイスラエル軍のドローンが住民を攻撃し続けているという。

 

ガザ地区中部にあるヌセイラト難民キャンプの北部も、イスラエルの戦闘機と砲兵の標的にされており、空爆で2軒の家が破壊され、子どもを含むパレスチナ人2人が死亡した。

 

 

南部のラファでも、イスラエルの戦闘機が同市の西部地区の住宅を爆撃。東部と西部のほとんどの地域で砲撃が続いている。

 

ガザ地区の保健当局によると、昨年の10月7日以来、イスラエルによる攻撃で少なくとも3万7925人が死亡、8万7141人が負傷したという。

 

また過去24時間に、25人のパレスチナ人が死亡、81人が負傷したそうだ。

 

ヨルダン川西岸地区で子供が撃たれる

 

イスラエル軍はヨルダン川西岸地区でも襲撃を行っており、7月2日には過去24時間で、22人のパレスチナ人が逮捕されたという。

 

またイスラエル軍がヨルダン川西岸地区北部の町、ナブルスを襲撃した後、パレスチナ人との間で戦闘が勃発。これにより8人のパレスチナ人が負傷した。

 

さらにナブルス東部のシャムス村では、イスラエル軍により1人の少年が撃たれたと報じられている。その子どもは「実弾」で負傷したとしているが、詳細は明らかになっていない。(了)

 

出典元:Al Jazeera:Israel war on Gaza live: Number of displaced Palestinians hits 1.9 million(7/2)

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