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イスラエル軍の攻撃によりガザ地区で42人が死亡、支援物資も搬入できず

イスラエル軍の攻撃によりガザ地区で42人が死亡、支援物資も搬入できず
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ガザ地区では、「イード・アル=アドハー(犠牲祭)」の祝日が始まった6月6日にも、イスラエル軍の攻撃により、数多くのパレスチナ人が殺害された。

 

5人のジャーナリストも殺害される

 

ガザ地区北部のジャバリアでは、イスラエル軍の攻撃により、9人のパレスチナ人が死亡。南部のハンユニスでも、イスラエル軍のドローンが人々の避難していたテントを襲い、5人が殺害されたという。

 

また6月5日には、北部のガザ市にあるAhli病院が、イスラエル軍によって攻撃され、地元のジャーナリスト4人が死亡。また6日には、もう1人のジャーナリストの死亡も確認された。

 

ガザ地区の医療関係者によれば、6日には複数の地域に対するイスラエル軍の空爆で、少なくとも34人が死亡したという。

 

南部のハンユニスにあるナセル病院には、16体の遺体が搬送された。

ガザ北部のアル・シファ病院には11体の遺体、

北部ガザ市のAhli病院には5体の遺体、

中部のDeir el-Balahにあるアル・アクサ殉教者病院にも2体の遺体が、それぞれ運びこまれたそうだ。

 

またその後、情報が更新され、ガザ地区で殺害された人々の数が、42人に達したという。

 

さらにガザ地区では、国連による人道支援物資の搬入も許可されておらず、国連世界食糧計画(WFP)は、ガザ地区の住民全員が飢餓の脅威に直面している中、人道支援の円滑なアクセスを改めて強く求めた。

 

WFPの職員も、SNSの「X」の動画において、「人々は苦境に立たされており、ガザの状況は極めて深刻です。今ほど困難な状況はかつてありませんでした」と訴えた。

 

配給所で殺害された人数を発表

 

「ガザ人道財団」の配給所は6月4日以来、閉鎖されており、飢えに苦しむパレスチナ人に対し「安全のため」立ち入りを控えるよう呼びかけている。

 

ガザ地区の報道局によれば、これまでにイスラエル軍は、「ガザ人道財団」の配給所を訪れたパレスチナ人110人を殺害、583人を負傷させ、少なくとも9人が行方不明になっているという。報道局が発表した、詳細は以下になる。

 

5月27日:南部のラファで3人死亡、46人負傷、7人行方不明

5月28日:ラファで10人死亡、62人負傷

6月1日:ラファで35人死亡、200人負傷、ワディ・ガザ橋で1人死亡、32人負傷、2人行方不明

6月2日:ラファで26人死亡、92人負傷

6月3日:ラファで27人死亡、90人負傷

6月6日:ラファで8人死亡、61人負傷

 

二国家解決に関する国連会議を開催予定

 

フランスのJean-Noel Barrot外相は6日、フランスのラジオ局「RTL」のインタビューにおいて、政府がいつパレスチナを国家承認するのか、明言を避けた。

 

しかしBarrot外相は、フランスとサウジアラビアが共催する、二国家解決に関する国連会議で、「各国が、パレスチナ国家の創設への道筋における、あらゆる障壁を取り除くことができるようになる」との見方を示した。

 

またイスラエル軍は6月5日、レバノンの首都・ベイルート郊外を空爆。まだ被害状況は明らかになっていないが、レバノンのアウン大統領は、「国際的な合意に明確に違反するものだ」とする声明を発表し、強く非難した。(了)

 

出典元:Aljazeera:LIVE: Israel hits Gaza with wave of attacks on first day of Eid, killing 42(6/6)

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