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世界初、車椅子の女性が宇宙飛行を体験

世界初、車椅子の女性が宇宙飛行を体験
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先日、世界で初めて車椅子の女性がロケットで打ち上げられ、宇宙へ向かった。

 

マウンテンバイクの事故で車椅子の生活

 

その女性とは、ドイツ出身で、欧州宇宙機関(ESA)の大学院生研修プログラムに参加しているMichaela Benthausさん(33)だ。

 

彼女はエンジニアで、7年前、マウンテンバイクの事故により下半身麻痺となり、車椅子で生活しているという。

 

しかし12月20日、彼女は他の5人の乗客と一緒に、ジェフ・ベゾス氏の企業「ブルーオリジン」のロケットに乗り込み、アメリカ・テキサス州西部から打ち上げられた。

 

彼女の乗ったカプセルは高度105kmの地点まで上昇し、地球を眺めながら10分間、宇宙を漂ったそうだ。

 

「幅広い人々が利用しやすくなっている」

 

「ブルーオリジン」によれば、Benthausさんが搭乗するためにわずかな調整しか必要なく、自律型のニューシェパード・カプセルはアクセシビリティを考慮して設計されており、「従来の宇宙飛行よりも幅広い人々が利用しやすくなっている」という。

 

Benthausさんは車椅子を地球に残し、「ブルーオリジン」は彼女のために、患者が座ったまま移動できる医療用のトランスファーボードを用意し、ハッチと座席の間を移動できるようにしたそうだ。

 

「ブルーオリジン」のこれまでの宇宙旅行者の中には、移動が制限されている人や、視覚や聴覚に障がいのある人、そして90歳の高齢者2名が含まれている。

 

ただBenthausさんは、この宇宙旅行のために、ポーランドで2週間の模擬宇宙ミッションに参加したという。彼女は地球へ着陸後、「最高の体験でした」と語っており、取材に対しても、次のように述べた。

 

「宇宙飛行が私にとって現実的な選択肢になるなんて、思ってもみませんでした。(略)障がいを持つ人が宇宙飛行をしたという歴史は、ほとんどありません。私のような人たちにとって、この空間が開かれていることを心から願っています。そして、私がその始まりに過ぎないことを願っています」(了)

 

出典元:The Guardian:First wheelchair-using astronaut touches down after ride to edge of space(12/20)

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