イランの外相がホルムズ海峡の開放を宣言、全ての商船が航行可能

イランのアッバス・アラグチ外相は4月17日、ホルムズ海峡の開放を宣言し、この発表に対して、アメリカのトランプ大統領も歓迎した。
停戦期間中、商船が航行可能
イランのアラグチ外相は17日、SNSの「X」に「ホルムズ海峡を航行する全ての商船は、停戦期間中は完全に通行可能となる」と投稿した。
またアラグチ外相は、ホルムズ海峡の航行が、イラン港湾海事機構が発表した調整ルートに沿って行われると述べた。
アメリカのトランプ大統領は、この発表を歓迎し、「Truth Social」に次のように投稿した。
「イランは、イランの海峡が完全に開通し、航行準備が整ったと発表した。ありがとう!」
この発表を受け、原油価格は急落。エネルギー供給が再開されるとの期待から、世界の原油価格の指標であるブレント原油は、1バレル90ドルを下回り、10%下落した。
イラン側が航路を指定
しかしホルムズ海峡の開放については、まだ不明な点が多く、イラン国営テレビは、ホルムズ海峡を通過する船舶は定められた航路しか通行できず、イラン革命防衛隊(IRGC)海軍の許可が必要だと報じた。
海運のアナリストらは、この航路が海峡北部のララク島とイラン沿岸付近の浅瀬を通るルートだと考えている。
またトランプ大統領は、海峡の開放を歓迎するも、紛争が完全に終結するまで、アメリカ海軍によるイランの港への海上封鎖は継続されると明言した。
この発言を受けイラン側は、アメリカ軍がホルムズ海峡を出入りする船舶に対し、海上封鎖を続けるならば、海峡を再び封鎖すると脅迫した。
4月20日にイランとの和平協議を再開か?
一方、トランプ大統領は、イランの濃縮ウランがアメリカに移送され、イラン側もウラン回収に向けて協力すると主張した。
またトランプ氏は、アメリカが200億ドルの現金で、ウランを購入する取引を検討しているとの報道を否定。「金銭のやり取りは一切ない」と述べた。
さらにトランプ大統領は、イランが核開発計画を無期限に停止することに合意し、アメリカ政府によって凍結された資金を受け取らないと主張した。
その上でトランプ氏は、イランとの和平合意はほぼ完了し、「障害」はもはや存在しないと発言。アメリカ政府の高官も、イランとの交渉が4月20日に、パキスタンのイスラマバードで行われる見込みだと明らかにした。
しかしイラン外務省は、濃縮ウランのアメリカへの移送を認めることに同意したとする、トランプ大統領の主張を否定。
イラン政府の高官も、和平合意について、アメリカとの間には依然として大きな隔たりがあり、「核問題の詳細について、合意には至っていない」とし、意見の相違を克服するには真剣な交渉が必要だと述べた。
しかし高官は同時に、今後数日中に暫定合意に達することを期待しており、停戦期間を延長することで、「イランに対する制裁解除と戦争損害賠償に関する、協議の余地が生まれる可能性がある」とも語ったという。(了)
出典元:The Guardian:Middle East crisis live: Iran reopens strait of Hormuz but US blockade remains(4/17)


























