「アメリカはイランによって屈辱を受けている」ドイツの首相が発言

アメリカとイランとの和平協議が停滞する中、ドイツの首相がこの交渉において、トランプ政権が出し抜かれているとの見方を示した。
「アメリカ全体が屈辱を受けている」
イランのアラグチ外相が4月24日、パキスタンを訪問したのに合わせ、アメリカのトランプ政権も、特使らを派遣しようとしたが、イラン側が直接交渉を望まず、結局派遣を見送った。
この前日、トランプ大統領はTVでのインタビューで「我々はすべての切り札を持っている」と述べ、テヘランが対話を望むなら「彼らが我々のところに来るか、電話をかけてくるかのどちらかだ」と語り、強気の姿勢を見せていた。
このような状況に対し、ドイツのメルツ首相は4月27日、Marsbergの町で学生向けの講演において、トランプ政権がイランに出し抜かれているとし、次のように述べた。
「イラン側は、明らかに交渉に非常に長けている。いや、むしろ交渉しないことに非常に長けている。アメリカ側をイスラマバードに行かせ、何の成果も得られずに帰らせるのだ」
その上でメルツ首相は、「イランの指導部、特にいわゆる革命防衛隊によって、アメリカ全体が屈辱を受けている。だから、この事態が一日も早く終結することを願っている」と語った。
メルツ首相による米・イラン協議に対する評価は、アメリカとNATO同盟国間の深刻な亀裂をさらに深めると考えられている。
「ホルムズ海峡優先」の提案
一方、イラン政府は27日、ホルムズ海峡の開放に焦点を当てた、新たな和平案を提示。核兵器、ミサイル、制裁などの問題については、後回しにすると明らかにした。
またイラン政府関係者は、アメリカによる海上封鎖が解除された後であれば、最終的には核問題について協議する用意があると述べたという。
実は、イランの交渉担当者らは、核問題を協議しないよう、イスラム革命防衛隊や世論からの国内圧力にも直面しているそうだ。
しかしこのようなアプローチでは、アメリカとの交渉が成功する見込みは低いと考えられている。
ただ、イラン政府はこれまでホルムズ海峡を、安全の保証を得るための交渉材料として利用しており、今回の「ホルムズ海峡優先」の提案は、立場に大きな変化があったことを示唆しているとの見方が出ている。(了)
出典元:The Guardian:US is being ‘humiliated’ by Iran’s leadership, says Friedrich Merz(4/27)

























