インドで人気の「ゴキブリ人民党」、政府がサイトを停止か?

インドでは現在、「ゴキブリ人民党(Cockroach Janta Party:CJP)」と呼ばれる架空の政党が、人気を博しているという。
インスタでフォロワーが2200万人以上
「ゴキブリ人民党」は、2014年から政権を握っているナレンドラ・モディ首相率いる「インド人民党(BJP)」を風刺した、ネット上のパロディ政党だ。
これが作られたきっかけは、先々週の公聴会での、スーリヤ・カント最高裁判所長官の発言だ。
カント氏は、政府を攻撃する人々を「寄生虫」と批判し、一部の失業中の若者や活動家をゴキブリに例え、次のように述べた。
「ゴキブリのような若者たちがいる。彼らは職に就けず、専門職にも就けない。そうした若者たちがSNSでの活動、ジャーナリズム、あるいは公共利益の運動を行うようになり、あらゆる人を攻撃し始めている」
この発言は、瞬く間にネット上で拡散。アメリカ・ボストン大学の学生であり、政治コミュニケーション戦略家でもあるアビジート・ディプケ氏が5月16日に、インスタグラムで「ゴキブリ人民党」のアカウントを立ち上げた。
やがて人々は、このアカウントにパロディの選挙スローガンや、モディ政権を標的とした風刺的なコメントなどを投稿し始め、現在フォロワーが2200万人以上も集まり、モディ首相の「インド人民党」のフォロワー数、880万人を超えたという。
この投稿をInstagramで見る
不満を抱えている若者たち
インドでは汚職や失業、生活費の高騰、政治の機能不全に不満を抱えている人々が多く、ディプケ氏も「実際に非常に不満を抱えていたのは若者たちです。彼らには発散する場所がありませんでした。政府に対して本当に怒っていたのです」と述べている。
ゴキブリは、過酷な環境でも生き抜く能力、そして忍耐の象徴とされ、このネットでの運動は、一部の野党指導者からも支持を得ているという。
しかし先日、「ゴキブリ人民党」のサイトがブロックされ、インド国内ではアクセスできない状態になったという。
また20万人のフォロワーを抱える、SNSの「X」のアカウントも開けない状態になり、「法的要請により非公開」というメッセージが表示されているそうだ。
ディプケ氏は、自身の個人アカウントとグループのアカウントの両方がハッキングされたと主張しており、次のように疑問を呈した。
「インド政府が、我々の象徴的なウェブサイトを閉鎖した。なぜ、ゴキブリをそんなに恐れるのか」
またディプケ氏はSNSで、公式政党ではない「ゴキブリ人民党」が、すでに新たなネット上の「拠点」を準備中だとし、「ゴキブリは決して死なない」と述べた。(了)
出典元:BBC:India’s parody ‘cockroach party’ claims website has been blocked(5/23)
出典元:The Guardian:Parody Cockroach Janta political party’s rise reflects youth anger in India(5/21)

























