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ギリシャ国内で初、プラスチックのストローを全面的に禁止する島が誕生

ギリシャ国内で初、プラスチックのストローを全面的に禁止する島が誕生
flickr_Muskateller

プラスチックのゴミを巡ってはさまざまな国や地域で規制する動きがあるが、ギリシャ国内では、初めてプラスチックのストローを禁止する島が誕生するとして、注目を集めている。

 

生分解のストローなどに置き換える

 

その島とはギリシャの南東部に位置するSikinos島。ここでは今年の夏までにプラスチックのストローの使用を完全に禁止することを目指しているという。

 

このような規制はギリシャでは初めてとされ、住民らは今後、プラスチックのストローの代わりに再利用できるものや、生分解されるストローに置き換えるとしている。

 

この背景にはギリシャの美しいビーチで、プラスチックのストローがゴミとして一般的に多く捨てられていることがあるようだ。

 

細かな破片に分かれ、海の生物を殺す

 

この取り組みを行っている団体「Laskaridi Foundation」の役員であるAggeliki Kosmopoulou氏は、どれだけプラスチックのストローが環境に悪影響を及ぼしているかについて、次のように語っている。

 

「プラスチック・ストローは小さく、無害であるように見えます。私たちはそれをちょっとした間だけ使います。数分間、主に飲み物やコーヒーを楽しむために。しかしこれは自然界において200年間も残り、しかも分解もされないのです」

 

「そのためそれは永久にそこに留まり続けます。プラスチックは分解されないばかりでなく、細かい破片に分かれて、海の生物を傷つけ、殺してしまうのです。そして最後は魚などを通して私たちの食べ物に蓄積されるのです」

 

flickr_Amphithoe

ストローを減らすことが第一歩

 

そもそもヨーロッパでは毎年、約2500万トンものプラスチック・ゴミが生み出されているが、リサイクルされるのは30%にも満たないとか。

 

またeuronewsのFay Doulgkeri記者によれば、毎年少なくとも800万トンものプラスチックが海に放出されており、特にストローはギリシャのビーチで発見されるプラスチック・ゴミの中で11番目に多いとされているという。

 

そのためある調査データでも、プラスチックのストローの使用を減らすか、もしくは完全に使用を禁止することが、海洋生物を守る重要な一歩になることが示されていたとか。

 

ギリシャではこの島だけでなく、今後も多くの地域で海の汚染を防ぐ取り組みを予定しているそうだ。(了)

 

※写真はSikinos島のものではない。ご了承いただきたい。

 

出典元:euronews:First plastic straw free island in Greece(5/28)

出典元:Greek City Times:Sikinos first Greek island to ban plastic straws(5/24)

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