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ウクライナ軍がルハンシク州で13の集落を奪還か、ロシア軍はドネツク州に集中

ウクライナ軍がルハンシク州で13の集落を奪還か、ロシア軍はドネツク州に集中
Twitter/Defense of Ukraine

ウクライナ軍が東部のルハンシク州で、13の集落を奪還したと、地元の知事が主張している。

 

510人のロシア兵を殺害

 

ルハンシク州のSerhiy Haidai知事は12月3日、自身のテレグラムにおいて、ウクライナ軍が州内の13の集落をロシア軍から奪還したと投稿した。

 

もっともまだその集落にはロシア軍の砲撃が続いているが、今週には住民のために医師が派遣される予定だという。

 

また物資が不足する中で、当局が住民に対し薪を手配する予定だと述べている。

 

ウクライナ軍は、12月2日に戦闘で510人のロシア兵を殺害したと明らかにした。下はぬかるんだ道の様子。

 

作戦の価値が限定的

 

イギリス国防省の最新報告によれば、ロシア軍はドネツク州の町、バフムート周辺に約15キロの塹壕を構築し、そこに全部隊の大部分を投入し続けているという。

 

ここ数日間、ロシア軍はこの戦線の南部でわずかに前進。それをきっかけに、バフムートの町を包囲することを計画しているそうだ。

 

ロシア軍は8月上旬以来、バフムートを主要な攻撃目標にしており、この町を占領すれば、大都市のクラマトルスクやスロビャンスクを脅かせる可能性がある。しかしイギリス国防省は、その作戦の価値が限定的だとの見方を示している。

 

実際、このロシア軍の作戦は、得られる利益に比べ、不釣り合いなほどコストがかかっており、バフムートの攻略はロシアにとって、もはや政治的、象徴的な意味合いになっている可能性があると、指摘した。

 

ウクライナ側も東岸の住民に避難を促す

 

一方、南部のヘルソン州ではウクライナ当局も、ドニエプル川の東岸にいる住民に対して、避難するよう呼びかけた。

 

ヘルソン州のYaroslav Yanushevych知事は、12月3日から5日の日中に、ウクライナ側が避難の支援をする予定だと述べた。

 

親ロシア派の行政当局も12月2日、ドニエプル川の東岸にいる住民のうち、移動が困難な人々の避難を開始すると発表していた。

 

これは川の東岸で激しい戦闘が行われる可能性があるためだと思われ、両陣営が住民に避難を呼びかける事態は、ヘルソン市が陥落する前の状況と酷似している。

 

12カ国、18の外交施設に不気味な小包

 

先日からウクライナ大使館などに手紙爆弾や、動物の目などが入った血塗られた小包が送られていたが、その数はさらに増えているようだ。

 

ウクライナ外務省の報道官によれば、不気味な小包を受け取ったウクライナの外交施設は12カ国、18施設に及んでいるという。

 

またそれらの小包は、ヨーロッパのある国から同時に発送されたものだが、その国名などの詳細は調査中のため明らかにできない、と報道官は述べた。

 

スペイン政府は、ウクライナに初めて「ホーク(MIM-23)」と呼ばれる防空ミサイルシステムを送ったという。

 

「ホーク」はアメリカの企業「レイセオン」社が開発したシステムで、発電所やインフラ施設、住宅を攻撃しているロシア軍の航空機やミサイルに対抗できるそうだ。

 

スペインはこの防空システムを6基、ウクライナへ供給すると約束している。(了)

 

出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war live: Kyiv says ‘sick’ packages sent to its embassies following letter bomb in Madrid – as it happened(12/3)

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