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カナダの山火事で発生した煙が移動、米での大気環境が悪化

カナダの山火事で発生した煙が移動、米での大気環境が悪化
Twitter/CIRA

カナダで山林火災が起き、その煙がアメリカへ移動しているため、影響を及ぼすことが懸念されている。

 

ケベック州で多くの山火事

 

カナダでは山林火災が多発しており、特に東部のケベック州で発生した煙が、アメリカへ移動し、今後大気の環境が悪化すると考えられている。

 

実際にカナダ放送協会によると、ケベック州では今年、すでに400件近い森林火災が発生しているという。

 

また火災予防非営利団体「SOPFEU」のデータでは、この地域での10年間の山火事の発生件数は、平均で197件だとされている。

 

今週末にはさらに煙が拡大

 

衛星画像ではカナダの山火事の煙が、アメリカ・ミシガン州のシカゴやインディアナ州のインディアナポリスから、オハイオ州のシンシナティにかけての地域に、移動しているという。

 

またウィスコンシン州の多くでも、地表付近で危険な空気がとどまっているそうだ。

 

この地表の空気は、まだ人々が吸うことができるものの、6月11日にはウィスコンシン州からウェストバージニア州まで広がると考えられている。

 

ミシガン州でも山火事が発生

 

アメリカ中西部でも、乾燥した天候と突風により山火事の危険性が高まっており、ミシガン州ではすでにここ数日、火災が複数発生、消防士が消火にあたっているそうだ。

 

ミシガン州天然資源局によると、6月3日に始まったミシガン州の山火事は、約2400エーカーを焼いたが、その85%が消火されたという。

 

このような山火事で煙が発生していることから、気象予報士は、高齢者や子供、肺や心臓に疾患のある人、妊娠中の人は、長時間の運動や激しい運動は控えた方がよいと注意を促している。(了)

 

出典元:ABC News:Canadian fires bring dangerous air quality to the US, impacting millions of Americans(6/5)

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