バランスを崩し、歩くのもやっと…英で酔っ払ったカモメが多く保護される
イギリスで酔っ払った複数のカモメが発見され、動物保護団体によって救助された。
約30羽のカモメが保護される
そのカモメたちが見つかったのは、イングランド南西部のDevonやDorsetという街とされている。
6月中旬、消防署に救助要請の電話が入ったため6人の署員が現場に向かうと、立っているのも困難な1羽のカモメを発見したという。署員らはすぐに保護したが、カモメは飛ぶこともできず、すでに屋根から落ちていたそうだ。
その後も、多くのカモメが同じような症状を示しており、2週間で約30羽のカモメが動物保護団体の「RSPCA(英国王立動物虐待防止協会)」に届けられることに。
ビール醸造所のゴミを食べたことが原因か?
カモメたちの中には意識を失っているものもおり、中には死んだものもいたようだが、他の鳥たちは施設で、食べたものを吐き出した後に回復に向かったという。
原因は定かではないが、どうやらビールの醸造所から出た廃棄物(穀物)を食べたか、ビーチのゴミを食べ、酔っ払っていたと見られている。
当時のカモメの様子は動画でも撮影されており、そこには歩きながらも度々バランスを崩してしまう姿が映っていた。
「RSPCA」のJo Daniel氏は「彼らを保護した時、鳥たちはあきらかにアルコールの臭いを放っていました。おかげで今でも、私たちのバンの中は、パブのような臭いがするんです」と語っている。
カモメも人間と同じように酔っ払う
獣医のDavid Couper氏によれば、カモメも多くお酒を飲み過ぎると、人間と同じようにバランスを崩したり、よろめいたりするという。
また方向も見失ったり、混乱したりして、立つのも苦労する状態になるそうだ。
今回のカモメたちもひどい二日酔いで苦しんでいたため、RSPCAではビールの醸造所や蒸留酒製造所などに対し、ゴミが安全かどうか点検するよう促し、野生動物が食べない処置をとるよう求めている。(了)
出典元:BBC:Drunk gulls found ‘stinking of alcohol’(7/6)
出典元:The Telegraph:Drunk seagulls taken to RSPCA centres after ‘drinking discarded alcohol on beach’(7/5)