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アメリカで約2万年前の人間の足跡を発見、人類の北米大陸進出が1万年も古い可能性

アメリカで約2万年前の人間の足跡を発見、人類の北米大陸進出が1万年も古い可能性
nature/National Park Service, USGS and Bournemouth University

北米大陸で、これまでで最も古い人間の足跡の痕跡が発見され、注目を集めている。

 

「White Sands国定公園」で発見

 

その調査を行ったのは、アメリカ地質調査所やWhite Sands国定公園、国立公園サービス、アリゾナ大学、コーネル大学、ボーンマス大学などからの研究者たちだ。

 

彼らはニューメキシコ州にある「White Sands国定公園」で、古代人の足跡を発見した。

 

そして足跡を調査した結果、今から2万1000年から2万3000年前のものであると、見積もったという。

 

nature/National Park Service, USGS and Bournemouth University

子供や10代の人間などの足跡

 

この足跡は、公園内の地層の中にあり、研究者たちは足跡に埋め込まれた植物の種を分析。それにより足跡が作られた年代を見積もったという。

 

また研究者は今回、見つかった足跡に、子供や10代の人など、さまざまな人間のものが含まれていることを発見した。

 

そもそも以前、北米大陸に人間が出現したのは、1万1000年前から1万3000年前だと、科学者たちの間では広く考えられていた。

 

というのも約1万3000年前のクローヴィス文化と関連した石槍が、北米大陸中で、多く発見されていたからだ。

 

nature/National Park Service, USGS and Bournemouth University

「証拠には非常に説得力がある」

 

しかし今回の人間の足跡の発見で、それよりもさらに古くから人間が北米大陸に存在していた可能性が浮かび上がった。

 

ウィーン大学の考古学研究者であり、放射性炭素年代測定の専門家であるTom Higham氏は、次のように語っている。

 

「これらの証拠は非常に説得力があり、非常にエキサイティングなものです。私は、これらの足跡が、主張された年代のものであると確信しています」

 

またアルバカーキにあるニューメキシコ自然史・科学博物館の古生物学者であるSpencer Lucas氏もNature誌において、次のように述べている。

 

「この論文は、これらの足跡が人間のものであるだけでなく、2万年よりも古いものであるという非常に説得力のある主張をしています。これは、ゲームチェンジャー(大きく変える出来事)です」(了)

 

出典元:The Guardian:Human footprints thought to be oldest in North America discovered(9/23)

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