米の高校レスリング大会で、レフリーが黒人選手に髪の毛を切るよう命じ物議に
アメリカの高校生が出場したレスリング大会で、審判が黒人の選手に信じられない命令を下したとして、物議を醸している。
髪を切るよう選手に命じる
そのレスリング大会は先週、ニュージャージー州で行われ、試合にはAtlantic郡にあるBuena Regional高校のAndrew Johnson君が出場していた。
Andrew君は黒人で、ドレッドヘアをしていたのだが、レフリーはその髪型が不適切だと指摘。Andrew君に対し、髪を切らなければ負けとみなすと告げたという。
この結果、Andrew君は試合中、髪を切るのを余儀なくされてしまう。
そしてチームのトレーナーに髪を切られる場面をとらえた動画が、先週の木曜日にツイッターに投稿されると、たちまち拡散し、レフリーに対し多くの非難の声が寄せられた。
Epitome of a team player ⬇️
A referee wouldn't allow Andrew Johnson of Buena @brhschiefs to wrestle with a cover over his dreadlocks. It was either an impromptu haircut, or a forfeit. Johnson chose the haircut, then won by sudden victory in OT to help spark Buena to a win. pic.twitter.com/f6JidKNKoI
— Mike Frankel (@MikeFrankelSNJ) December 20, 2018
過去にも人種差別的な発言
問題となったレフリーのAlan Maloney氏は白人で、2016年の青少年レスリング大会の後、議論となった際に人種差別的な発言を行ったと言われている。
しかも今回の試合でも、Maloney氏はAndrew君に対し、髪を切る代わりに、キャップをかぶるという選択肢すら与えていない。
この事件を受けて、ニュージャージー州総合体育協会(NJSIAA)は次のように語っている。
「この出来事に集まっている関心の高さを考慮すれば、NJSIAAは関係者に対し、徹底的に調査が行われるまで、問題のレフリーに仕事を与えないよう薦めるつもりです」
またニュージャージー州のPhil Murphy知事も、ツイッターに次のように投稿した。
「私はBuena Regional高校のAndrew Johnson君が、髪をそのままにするか、レスリングの試合をするかの選択を余儀なくされたことに、ひどく動揺しています。どんな学生もスポーツをするか、自分のアイデンティティを守るか、といった不必要な選択肢を迫られるべきではありません」(了)
出典元:NYPost:Wrestling referee suspended after making teen cut dreadlocks(12/22)
出典元:NJ.com:Ref with racist history forces HS wrestler to cut off dreadlocks before match(12/21)