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トランプ氏、和平交渉が成立しなければウクライナにも制裁を科すと発言

トランプ氏、和平交渉が成立しなければウクライナにも制裁を科すと発言
X_Roman Sheremeta

アメリカのトランプ大統領は6月5日、ドイツの首相との会談で、信じがたい発言をした。

 

「制裁の期限はある」

 

トランプ大統領は、ドイツのメルツ首相との会談中、記者からウクライナとロシアとの停戦が成立しなかった場合、制裁を科す期限があるのか、との問いに対して、次のように答えた。

 

「ええ、頭の中には期限があります。その時が来たら、非常に厳しい対応をします。制裁は両国(ウクライナとロシア)に対して科す可能性がある、正直に言えば。タンゴは二人で踊るものですから。しかし、ロシアであろうと、他の国であろうと、非常に厳しい対応をします」

 

この発言の前に、トランプ氏はウクライナとロシアが「公園で狂ったように喧嘩している2人の幼い子供のようだ」と述べたという。

 

そして「しばらく戦わせてから、引き離す方が良い場合もある」との見方を示した。

 

独首相はウクライナとロシアの違いを強調

 

これを聞いていたドイツのメルツ首相は、ウクライナでの戦争の終結に関して、トランプ氏を「世界のキーパーソン」と称賛。

 

同時に、アメリカの指導者は「ロシアに圧力をかけることで、今まさにそれを実現できる」と述べたという。

 

ただメルツ首相は、ウクライナがロシアの軍事拠点だけを標的にしているとして、ロシアの侵略攻撃との違いを強調。ロシアとウクライナを同列に置くべきではないとの立場を示した。

 

首都キーウへの空爆で3人負傷

 

ウクライナの首都・キーウでは6月5日にも、ロシア軍の空爆が行われ、ドローンが市内に侵入し、防空警報が発動された。

 

キーウのクリチコ市長によれば、夜間に続いたこの攻撃で、3人が負傷したという。

 

またウクライナ空軍は、現地時間の6日午前4時30分頃、ウクライナ北西部の都市、ルーツィクや北部のチェルニーヒウ、西部のリビウ、北西部のリウネに、ロシア軍の巡航ミサイルが飛来したと報告している。

 

さらに6月6日の夜も、ウクライナはロシア軍の大規模な攻撃に見舞われ、全土で多くの被害が発生した。

 

ロシア軍は、弾道ミサイルと巡航ミサイル44発、ドローン407機を発射し、ウクライナ全土で約50人が負傷したという。

 

ウクライナの首都・キーウでは、この攻撃により住宅街で火災が発生し、列車が被弾したため地下鉄が運行停止に追い込まれたそうだ。

 

 

ウクライナ空軍の報道官は、ロシア軍の約30発の巡航ミサイルと、最大200機のドローンを撃墜したと述べている。

 

またロシア国防省も、ウクライナによる「テロ行為(蜘蛛の巣作戦)」への報復として、夜間にこれらの攻撃を実行したと述べた。

 

まだ正確には確認されていないが、キーウではこの攻撃で4人のウクライナ人が殺害されたと言われている。(了)

 

出典元:The Guardian:Trump says it may be better to let Ukraine and Russia ‘fight for a while’(6/5)

出典元:ABC News:Ukrainian Air Force reports ‘ballistics on Kyiv’ amid reports of strikes in Chernihiv(6/6)

出典元:The Guardian:Russia bombards Kyiv after Putin vows revenge for Operation Spiderweb(6/6)

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