英女性、モロッコで子犬に引っかかれた後、狂犬病で死亡

イギリス人の女性が、観光で訪れたモロッコで狂犬病に感染し、帰国後に亡くなった。
野良犬の子犬に「軽く」引っかかれた
その女性とは、イングランド・サウスヨークシャーの町、バーンズリー出身のイボンヌ・フォードさん(59)だ。
彼女は今年の2月、北アフリカのモロッコで休暇を過ごしていた際に、野良犬の子犬と接触があり、軽く「引っかかれた」という。
その後、イボンヌさんはモロッコから帰国したのだが、約2週間前には突然、頭痛を発症し、「歩くことも、話すことも、眠ることも、飲み込むことも」できなくなったそうだ。
そして彼女は、6月11日に狂犬病で死亡した。
BREAKING: A British grandmother has died after contracting rabies from a “slight scratch” from a puppy during a holiday in Morocco, her family has said@olivermiocic has the latest https://t.co/pX1gaJmPtM
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— Sky News (@SkyNews) June 18, 2025
当時は、特に害はないと思っていた
娘のロビン・トムソンさんによれば、子犬に軽く引っかかれた当時は、特に害はないだろうと思い、あまり気にしていなかったという。
ところが2週間前、イボンヌさんは頭痛を訴え、体がほとんど機能しなくなり、突然亡くなったそうだ。
ロビンさんはフェイスブックへの投稿で、次のように呼びかけている。
「想像を絶する喪失感を、今も受け止めています。愛する家族にこんなことが起こるなんて、想像もしていませんでした。どうか動物に噛まれたことを真剣に受け止め、ペットにワクチン接種を受けさせ、周りの人たちにも啓発活動を行ってください」
イギリス保健福祉省の広報担当者は、イボンヌさんと医療従事者の濃厚接触者について検査を行い、予防措置として必要に応じてワクチン接種を勧めているという。
ただイギリス保健安全保障庁(UKHSA)は、人から人への狂犬病感染の証拠がないため、一般市民へのリスクはないと述べている。(了)
出典元:BBC:British woman dies from rabies after puppy scratch(6/18)