Switch news

知っておきたい世界のニュース

トランプ大統領、イランの指導者を「狂人」と呼ぶも、外交的解決が可能との見解

トランプ大統領、イランの指導者を「狂人」と呼ぶも、外交的解決が可能との見解
X_Al Jazeera English

アメリカのトランプ大統領は、和平案について改めて不満を示し、イランの指導者を批判した。

 

イランの回答は「ゴミ」

 

5月10日、イラン側はアメリカが提案した和平案に対する回答を伝えたが、トランプ大統領はこれを「完全に受け入れられない」とし、拒否した。

 

そして5月11日、トランプ氏は記者団に対し、イランの回答には濃縮ウランの放棄が含まれていないと非難。その回答を「ゴミ」だとし、イランの指導者を「狂人」と呼んだ。

 

またトランプ氏は、イラン側が湾岸諸国などにミサイル攻撃を行ったことを、「恐ろしいほどの戦略的な誤り」だと指摘。イランとの停戦は非常に脆弱だとし、次のように述べた。

 

「停戦はまさに、生命維持装置に繋がっている状態だ。医者がやってきて、『あなたの愛する人の生存率は約1%です』と言うようなものだ」

 

その一方で、トランプ氏は記者団に対し、イランとの外交的解決は依然として、「大いに可能だ」と発言した

 

一方、イラン外務省の報道官、Esmail Baghaei氏は、戦争終結に向けたイランの回答は「過度なものではなかった」と主張。一方、アメリカ側の要求は「不合理」だとし、「不当な要求」を続けていると語ったという。

 

アメリカ財務省は11日、経済的圧力を強化するため、イランと関係のある個人3名と企業、香港に拠点を置く企業を含む9社を対象とした、新たな制裁措置を発動した。

 

「24時間でレバノンへの攻撃が100回」

 

国連の人道問題調整室(OCHA)のトム・フレッチャー事務次長は5月11日、イスラエルによるレバノンへの攻撃がもたらす影響について警告を発し、「X」に次のように投稿した。

 

「24時間でレバノンへの攻撃が100回。民間人が殺され、家族が避難を余儀なくされている。(略)私たちは支援を必要とする人々に、支援を届けるためにあらゆる努力をしている。しかし、人々が最も必要としているのは真の停戦だ」

 

ただ5月11日にも、イスラエル軍の空爆は続いており、レバノン南部では少なくとも4人が死亡、8人が負傷したという。下の動画は、ダブルタップ攻撃、つまり最初の空爆で被災した建物に入った救助隊員を、再びイスラエル軍が攻撃する瞬間。

 

EUがイスラエル人入植者に制裁措置

 

一方、欧州連合(EU)加盟の27カ国の外相は5月11日、ヨルダン川西岸地区において、過激で暴力的な植民地化を支援した入植者や、主要なイスラエルの組織に対し、新たな制裁を科すことを承認した

 

そもそも入植地は国際法上違法とされるが、現在もヨルダン川西岸地区と東エルサレムの占領地に次々と建設されており、イスラエル人の入植者によるパレスチナ人への暴力が急増している。

 

しかもこの制裁措置は、イスラエルの緊密な同盟国であるハンガリーのオルバン前首相(右派)によって、阻止されてきたという。

 

しかしハンガリーで政権交代が起き、EUの追加制裁計画は、数カ月にわたる遅延を経てようやく実現した。

 

EUのカヤ・カラス外務・安全保障政策上級代表は、「膠着状態から脱却し、行動に移すべき時が来た。過激主義と暴力には必ず結果が伴う」と語った。

 

 

一方、イスラエルのネタニヤフ首相府は11日、EUがイスラエル人入植者に対して発令した制裁措置を非難。「ユダヤ・サマリア地方(ヨルダン川西岸地区)に住むユダヤ人に制裁を科すのは、容認できない」と述べた。

 

またアイルランドの議員らは、制裁措置を「小さな一歩」と歓迎しつつも、イスラエルに対する、より厳しい制裁を要求。アイルランド出身の欧州議会議員、ビリー・ケレハー氏は、次のように訴えた。

 

「イスラエル人入植者への制裁は歓迎すべきだが、これらの違法入植地はイスラエル政府によって奨励され、イスラエル軍によって促進されている。EU・イスラエル連合協定を停止すべきだ」(了)

 

出典元:Aljazeera:Iran war live: Trump says ceasefire with Tehran ‘on massive life support’(5/11)

出典元:BBC:EU agrees sanctions on Israeli settlers over West Bank violence(5/11)

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top