フランス海軍がロシアの「影の船団」を拿捕、特殊部隊が石油タンカーに乗り込む

フランス政府は6月1日、制裁の対象となっていたロシアの船を拿捕したと明らかにした。
特殊部隊がヘリから降下
フランスのマクロン大統領によれば、フランス海軍は5月31日の朝、ロシアの石油タンカー「タゴール」号を、ブルターニュ地方の西400海里以上の国際水域で拿捕したという。
「タゴール」号は国際的な制裁の対象となっている「影の船団」の船で、ロシア北西部の都市、ムルマンスクから出港し、当時は大西洋を航行していたそうだ。
この作戦は、イギリスをはじめとするパートナー国の協力を得て行われ、ヘリコプターからフランス海軍の特殊部隊員がタンカーに降下して、拿捕した。マクロン大統領は、次のように述べている。
「この作戦は、イギリスを含む複数のパートナー国の支援を受け、海洋法を厳格に遵守して、大西洋の公海上で実施された。船舶が国際制裁を回避し、海洋法に違反し、ロシアが4年以上もウクライナに対して行っている戦争の資金源とすることは容認できない」
La Marine nationale a arraisonné hier matin un nouveau pétrolier sous sanctions internationales en provenance de Russie : le Tagor. Notre détermination est constante et totale.
Cette intervention a été effectuée en Atlantique, en haute mer,… pic.twitter.com/zxEslYjbUE
— Emmanuel Macron (@EmmanuelMacron) June 1, 2026
カメルーンの国旗を偽って掲揚
フランス海事局の報道官によれば、このタンカーはカメルーンの国旗を偽って掲揚し、同国西部の沿岸都市、Limbeに向かっていたという。また同報道官は、次のように説明した。
「今回の作戦は、偽の旗を掲揚している疑いのある船舶の、国籍を確認することを目的としていた。検査チームが船舶に乗り込み、書類を精査した結果、掲揚されていた旗の不正に関する疑いが確認された。国際法に基づき、検察の要請により、船舶は進路を変更された」
「タゴール」号は乗組員23名を乗せており、現在「さらなる検査のため、フランス海軍の護衛を受けて停泊地へ向かっている」という。
フランスとイギリスは、ロシアの制裁対象となっている「影の船団」に関連する船舶が、自国の領海を通過するのを阻止すると表明してきた。
一方、ロシア大統領の報道官であるドミトリー・ペスコフ氏は、今回の船舶の拿捕について「我々はこれらの行為を違法とみなしており、国際的な海賊行為に限りなく近い。ロシアは、貨物の安全を確保するための措置を講じている」と語った。(了)
出典元:The Guardian:French navy seizes Russia-linked oil tanker in Atlantic(6/1)


























