「彼は戦争犯罪人だ」NY市長がネタニヤフ首相の逮捕を検討

アメリカ・ニューヨーク市の市長が、イスラエルのネタニヤフ首相の逮捕を検討していると明らかにした。
ニューヨーク市を訪問した場合、逮捕を検討
ニューヨーク市のゾーラン・マムダニ市長は、7月18日に配信されたニューヨーク・タイムズのポッドキャスト番組「インタビュー」で、イスラエルのネタニヤフ首相について発言した。
マムダニ市長は、9月に予定通りネタニヤフ首相が国連総会に出席するため、ニューヨーク市を訪問した場合、市当局が首相を逮捕できるかどうか検討していると発言。理由について、次のように述べた。
「ネタニヤフ首相はハーグにいるべきだ。彼は国際刑事裁判所によって起訴された戦争犯罪人だ。そして、多くの人がそう考えているのは、彼が過去数年間に起こした数々の行為を考えれば当然のことだ」
オランダのハーグは国際刑事裁判所(ICC)の本拠地であり、同裁判所は2024年11月、ガザ地区での戦争犯罪容疑でネタニヤフ首相に対する逮捕状を発行した。
マムダニ市長は、管轄するニューヨーク市警察(NYPD)に対して、ネタニヤフ首相のような外国の指導者を拘束するよう命じる法的権限が、自分にあるかどうかは不明だとしながらも、この件に関して市の法務部と「活発な協議」を行っていると語った。
ICCに対して経済制裁
ただ、アメリカは国際刑事裁判所(ICC)の締約国ではなく、その権限を認めていない。
そして、トランプ大統領も2025年2月、ICCがアメリカとイスラエルに対する裁判管轄権を持たないとして、ICCに対する経済制裁を命じた。
またトランプ政権のマルコ・ルビオ国務長官も最近、ICCを「解体する」と宣言。「銃弾やミサイルではなく、いわゆる国際法の力で、我が国に戦争を仕掛けている」と非難した。
一方、ネタニヤフ首相は以前から、ニューヨーク初のイスラム教徒の市長であるマムダニ氏が、「ハマス」を支持していると主張。また最近、ラジオ番組に出演し、マムダニ市長による逮捕の脅迫を一蹴し、「気にしていない」と述べたという。
マムダニ市長は、イスラエルのガザ地区における軍事行動をジェノサイド、ネタニヤフ首相を戦争犯罪人だと非難すると同時に、2023年10月7日の「ハマス」によるイスラエル攻撃も、「恐ろしい戦争犯罪」と非難している。
昨年9月のニューヨーク・タイムズ紙の報道では、マムダニ市長によるネタニヤフ首相の逮捕は「事実上不可能」であり、アメリカの連邦政府との直接的な対立を招く可能性があるとする、法律専門家の意見が引用されていた。
「逮捕されることはない」
一方、アメリカのトランプ大統領は、ネタニヤフ首相の逮捕を拒否。7月20日にはSNSに、次のように投稿した。
「ベンヤミン・ネタニヤフ首相がアメリカに滞在する間、いかなる形であれ、逮捕されることはない」
ただしトランプ大統領は、マムダニ市長の名前や発言については、言及しなかった。(了)
出典元:Aljazeera:Trump rejects Mamdani threat to arrest Israel’s Netanyahu for war crimes(7/20)
出典元:The Guardian:‘He’s a war criminal’: Mamdani exploring whether he can arrest Netanyahu if he visits New York(7/19)


























