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NASA、ブラックホールが星を飲み込む際の珍しい現象を検知

NASA、ブラックホールが星を飲み込む際の珍しい現象を検知
NASA

NASAは、遠方の銀河の端にあるブラックホールが星を「飲み込む」際に生じる、発光現象を検知した。

 

潮汐破壊現象(TDE)

 

7月27日に、天体物理学専門誌「Astrophysical Journal Letters」に掲載された論文によると、この現象はブラックホールが、近くの星を飲み込み、引き裂きながら光(フレア)を放ったもので、潮汐破壊現象(TDE)と呼ばれているという。

 

この巨大ブラックホールは太陽の約100万倍の質量を持ち、銀河の中心から遠く離れた場所、または地球から約7億5000万光年離れた場所に位置しているそうだ。

 

そして今回の現象は、銀河の外縁部で発見された初めてのTDEとされている。

 

アイキャッチは、恒星が超大質量ブラックホールに接近した際に発生する、潮汐破壊現象を描いた想像図となる。

 

AIがTDEを自動的に認識

 

科学者たちは2025年11月、南カリフォルニアのパロマー天文台にある観測装置「Zwicky Transient Facility(ZTF)」によって、異常な発光現象を初めて検出したという。

 

そして毎晩検出される50万個の閃光の中から、新たなAIのアルゴリズムが、潮汐破壊現象(TDE)と思われる光を自動的に認識したそうだ。

 

その後、天文学者たちはチリにあるSOAR望遠鏡とNASAの「Neil Gehrels Swift観測衛星」を用いて、このTDEの存在を確認。データの全てを総合的に分析した結果、TDEであると判明した。

 

接近するのは約10万年に1度

 

そもそも銀河の端に位置するブラックホールは、「孤立した」あるいは「さまよう」ブラックホールと呼ばれているという。

 

また星が超大質量のブラックホールに接近しすぎる現象は、約10万年に1度程度しか発生しないそうだ。

 

科学者たちは数百万個の銀河をくまなく調査し、孤立したブラックホールを探し続けてきたが、今までは銀河の中心部分でしか探しておらず、発見できていなかったそうだ。

 

今回の研究論文の筆頭著者であるロバート・スタイン氏によると、こうした潮汐破壊現象(TDE)の位置を特定することで、科学者たちはさらに多くの巨大で目に見えないブラックホールを発見できる可能性があるという。(了)

 

出典元:ABC News:NASA detects rare phenomenon of a black hole ‘devouring’ a star with help of AI(7/29)

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