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「テヘランから全員、直ちに避難せよ!」トランプ大統領がイランに警告

「テヘランから全員、直ちに避難せよ!」トランプ大統領がイランに警告
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G7サミットに出席していたアメリカのトランプ大統領は6月16日、SNSでイランに対して警告を行った。

 

「イランは核兵器を保有してはならない」

 

イスラエル軍が6月16日に、イランの首都の大部分の住民に、避難命令を発令した後、実際にテヘランには大規模な空爆が行われた。

 

その数時間後、トランプ大統領は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、次のように警告した。

 

「イランは私が求めた『合意』に署名すべきだった。なんと恥ずべき行為であり、人命の無駄遣いだ。端的に言って、イランは核兵器を保有してはならない。私は何度も何度も繰り返し言ってきた!テヘランから全員、直ちに避難すべきだ!」

 

ウラン濃縮の全面停止を求める

 

イスラエルが6月13日にイランへの空爆を開始した当時、アメリカ政府とイラン政府は核交渉の真っ最中だったという。

 

アメリカ側は、イラン国内におけるウラン濃縮活動の全面停止を求めていたが、期限が過ぎてもイラン側は応じなかった。そこでトランプ氏はイスラエル軍の攻撃も交渉材料に利用し、さらにイランに合意するよう圧力をかけているようだ。

 

そして16日にも、トランプ氏はイランに対し「手遅れになる前に、直ちに(イスラエルと)協議すべきだ」とし、「もしイランが交渉を望むなら、今がその時だ」とも述べた。

 

 

「締結寸前の核合意を破棄させようとしている」

 

これに対しイランのアラグチ外相は、トランプ氏に、ネタニヤフ首相との関係を断つよう訴え、ネタニヤフ首相が締結寸前の核合意を破棄させようと躍起になっており、アメリカが利用されているとし、次のように述べた。

 

「あらゆる兆候から見て、ネタニヤフ首相によるイランへの犯罪的な攻撃(女性や子供を含む数百人の罪のない民間人を殺害)の目的は、アメリカとイランの間の核合意を破棄させることであり、その合意はアメリカが達成すべき正しい道筋にあった。ネタニヤフ首相はまたしても、アメリカ大統領や、多くのアメリカ納税者を、全くの愚か者のように利用している」

 

「トランプ大統領が真摯に外交に取り組み、この戦争を止めたいと考えているのであれば、次にとるべき行動は極めて重要である。イスラエルは侵略を停止しなければならない。我々に対する軍事侵略が完全に停止しない限り、我々の対応は続くだろう。ネタニヤフ首相のような人物の口を封じるには、ワシントンからの一本の電話だけで十分だ。それが外交への回帰への道を開くかもしれない」

 

G7サミットでは、イスラエルとイランとの緊張緩和に関する共同声明を取りまとめる方針だったが、トランプ氏は16日、サミットを切り上げ、開催国のカナダを離れ、帰国すると明らかにした。(了)

 

出典元:The Guardian:Trump and Japanese PM meet on sidelines of G7 amid tariff concerns – US politics live(6/16)

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