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イスラエルの海底から突き出した剣、十字軍時代の武器だと判明

イスラエルの海底から突き出した剣、十字軍時代の武器だと判明
University of Haifa

イスラエルの海底から中世の剣が発見され、十字軍時代のものだと明らかにされた。

 

海底に突き出した剣の柄

 

その剣を発見したのは、イスラエル・ハイファ大学海洋文明学科の大学院生である、Shlomi Katzinさんだ。

 

彼は以前、地中海に面したイスラエルの沿岸を泳いでいる時に、金属探知機を使ったダイバーの集団を見つけ、彼らが古代遺物の窃盗犯ではないかと心配したという。

 

そのためKatzinさんはダイバーの集団を追い払ったのだが、その後、海底に突き出した剣の柄を発見。彼はハイファ大学の海洋考古学者、Deborah Cvikel氏に、その発見を伝えたそうだ。

 

Cvikel氏は発見の事実を、イスラエル考古学庁に通報。同庁はCvikel氏に発掘の許可を与え、長さ約1mの剣の調査が行われたという。

 

片手戦闘用に設計された剣

 

研究者らは、病院のCTスキャンを用い、鉄芯に付着した海の堆積物を削り取ることなく、非侵襲的に剣の内部を観察することに成功。しかしスキャンの結果、刃は破損しているように見え、元の鉄芯はごく一部しか残っていなかったという

 

それでも研究の結果、この剣が12世紀の十字軍時代の物だと判明。またこの剣が片手戦闘用に設計されており、その構造から十字軍、おそらくフランク人のものであった可能性が高いと示唆された。

 

十字軍時代、西ヨーロッパのキリスト教徒は、主に聖地エルサレムを奪還するために遠征を行い、イスラム教徒に対して一連の宗教戦争を繰り広げた。

 

Cvikel氏によれば、この剣は極めて稀な発見であり、そもそも十字軍時代(西暦1095年から1291年)の同様の剣は、国内でもわずかしか知られていないという。

 

実は当時、金属は貴重で、リサイクル可能だったため、剣が廃棄されることはほとんどなかったと言われている。

 

また中世において、剣は騎士と騎士階級の象徴であると同時に、キリスト教信仰の象徴でもあったそうだ。(了)

 

出典元:Livescience:The sword in the sea: How one lucky graduate student found his second Crusader sword while taking a swim off Israel’s coast(3/5)

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