体長1mに及ぶ巨大な古代のサソリ、新たな分析で判明

以前、イギリスで発見された化石の分析が進められ、非常に大きなサソリであることが判明した。
ダンゴムシに似た生物と考えられてきた
その化石標本は150年以上前に、イギリスにある自然史博物館に所蔵されてきたが、1世紀以上にわたって、どういう動物なのか、科学者たちを悩ませてきたという。
実際、この化石には尾などの重要な特徴が欠落しており、当初はダンゴムシに似た巨大な甲殻類だと考えられてきたそうだ。
しかし、近年発見された保存状態の良い化石と、高度な分析技術によって、これらの化石がサソリの種に属することが明らかになった。

「プラアークトゥルス・ギガス」
この化石は、ウェールズのセント・モーガン砂岩層から発見され、マンチェスター大学などの研究者らが分析し、サソリと特定。その後、「プラアークトゥルス・ギガス(Praearcturus gigas)」と名付けられた。
「プラアークトゥルス・ギガス」は体長1mにも及び、16cmを超える巨大なハサミを持っており、サソリとしては史上最大だという。
またこのサソリは、約4億1500万年前のデボン紀前期に生息していたと考えられているが、当時は小型の植物や菌類が広がり始めたばかりで、森林のような複雑な陸上生態系はまだ出現していなかったそうだ。
研究者らによれば、その時代は、まだ樹木の進化よりもはるか以前、陸上生命がまさに始まったばかりだったという。
そのため当時は、陸上生物が他にほとんど存在しなかったと考えられ、競争相手がいなかったことや、水中で生活できたことも巨大化の原因だったと考えられている。
実際、このサソリの腹部には、現代のロブスターなどの甲殻類に見られるような、ひだ状の構造があったことが示唆されており、これによって水と陸を行き来できた可能性が示された。
研究論文の共著者である、自然史博物館のグレッグ・エッジコム氏は、次のように述べている
「当時、陸と海の境界は今ほど明確ではありませんでした。プラアークトゥルスは、初期の動物がこうした変化する環境にどのように適応したのかを知る上で、非常に興味深い手がかりを与えてくれます」(了)
出典元:INDEPENDENT:Fossil of biggest scorpion in the world found in UK(6/3)

























