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デルタ株から変異した「AY.4.2」がイギリスで拡大、アメリカでも発見され警戒感高まる

デルタ株から変異した「AY.4.2」がイギリスで拡大、アメリカでも発見され警戒感高まる
flickr/Andy (andyroofs)

新型コロナウイルスのデルタ株から派生した亜系統の新種「AY.4.2」が、イギリスで広まり初めている。また、これまで「AY.4.2」が見つかっていなかったアメリカでも、最近、感染例が確認された。

 

イギリスで広まる新種株

 

イギリスのサジド・ジャヴィド (Sajid Javid)保健・社会介護大臣は、デルタ株の新種がイギリス国内で広まりつつあることを、記者会見で発表。次のように述べた。

 

「我々は常に新種の新型コロナウイルスを特定している。その中にAY.4.2と呼ばれるデルタ株の新種も含まれるが、この新種が現在広まりつつある。今の時点ではAY.4.2が大きな脅威であると考える理由はない。しかし、そこから生まれる次の変異株、あるいはさらにその次の変異株が脅威になる可能性がある」

 

イギリスメディアによれば、イギリスの先週の新型コロナウイルス感染者のうち、約6%が「AY.4.2」だったため、従来のデルタ株より感染力が強いのではないかという不安が広がっているそうだ。

 

アメリカでも「AY.4.2」を確認

 

アメリカ疾病予防管理センターは10月20日、アメリカ国内で「AY.4.2」が発見されたと発表した。同センターのRochelle Walensky所長は発表の場で、「AY.4.2」は「最近注目されていた」変異種であるが国内で発生したクラスターとの関連はない、と述べ、最近の感染者数増加との関連を否定した。

 

また、「AY.4.2」に対するワクチンの効果については、「現在我々が用いているワクチンや治療法に対して『AY.4.2』が影響を与えるというエビデンスは、今のところ無い」と言っている。

 

同センターの広報官によれば、「AY.4.2」の感染例はこれまで一桁の数しか見つかっておらず、アメリカでは今のところ「非常に稀」であるとのこと。

 

「AY.4.2」が発見されたことを受けて、アメリカ食品医薬品局(FDA)の元長官であるScott Gottlieb氏は、「この新種はより感染力が強いのか、免疫をある程度回避するのか、それをはっきりさせるための緊急の調査」が必要だとツイートした。

 

この「AY.4.2」はロシアでもすでに複数確認されており、ロシア政府の高官は広く流行する可能性もあると述べている。(了)

 

出典元:Metro:New variant spreading across UK as cases surge in four out of five areas(10/20)

出典元:New York Post:COVID-19: New, infectious strain of Delta variant detected in the US(10/20)

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