カナダが米国の大学や研究機関から、科学者を多数引き抜く

カナダは、ハーバード大学をはじめとするアメリカの大学や一流の研究機関から、数十人の研究者を引き抜いているという。
64人のうち4分の3以上が米国出身
実際に、世界各地からカナダに移住する64人の教授のうち、4分の3以上がアメリカ出身とされている。
これらの研究者らは、カナダ政府が進めている新たなプログラムにより、気候変動や医学などの研究に対し、総額5億400万カナダドル(約580億円)の資金援助を受けるそうだ。
このような動きは、アメリカのトランプ政権による大学などへの強硬姿勢により、強まっているという。
「研究への資金提供の環境が厳しい」
トランプ政権は、大学が左翼イデオロギーと多様性政策に支配され、キャンパス内での反ユダヤ主義問題への対応が不十分だと非難。また多くの研究機関や団体への助成金を、無駄遣いだとして凍結した。
こうした不確実性が、アメリカの研究者を他国へ引き寄せる要因となっている。
ミシガン大学の気候研究者で、カナダへ移住する48人のアメリカ人研究者の1人であるセス・ギケマ氏は、昨年、研究機会を求めてカナダの機関にアプローチすることを決めたとし、次のように語っている。
「アメリカでは、気候やレジリエンス(気候災害から回復する研究)に関連する、研究への資金提供の環境が厳しくなっています。私は、実践的な影響を与えられる、知的にも優れた環境を探していたのです」
ギケマ氏は今後、カナダのウェスタン・オンタリオ大学において、800万カナダドル(約9億2000万円)の予算を使い、暴風雨や山火事といった自然災害への備えを強化するためのツールを研究するという。
ギケマ氏のように、このプログラムに選ばれた研究者の中には、アメリカで生まれ育った者もいるが、同時に海外で働いていたカナダ人で、今回帰国する者もいるそうだ。(了)
出典元:BBC:Canada poaches dozens of top US researchers for its universities(8/28)


























