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「SpaceX」の廃棄されたロケットが、月面に衝突した可能性

「SpaceX」の廃棄されたロケットが、月面に衝突した可能性
X_Sawyer Merritt

「SpaceX」社の「ファルコン9」ロケットの残骸が8月5日、月面に衝突したと見られている。

 

ロケットの「上段部分」が衝突

 

この衝突は、アメリカ東部時間の午前2時35分(日本時間5日16時35分)に起きたと考えられており、現在天文学者らが調査を進めている。

 

衝突したのは「ファルコン9」ロケットの上段部分で、大きさはトラックほど。このロケットは2005年に月着陸船2機を月周回軌道に投入した後、上段部分が地球周回楕円軌道に残されたという。

 

しかし今回、意図しない形で月に衝突することが明らかになり、さまざまな予測が立てられていた。

 

時速8748kmで落下すると予測

 

今年初めの予測では、ロケットは月の「アインシュタイン・クレーター」付近に落下すると見られ、衝突時の速さは時速8748kmと推定されていた。

 

これは非常に速いように思えるが、実は小惑星のような自然の天体が、惑星に衝突する速度の約6分の1になるという。

 

またこの衝突でできるクレーターも比較的小さく、幅約27m、深さ最大5mと推定されていた。

 

貴重なリアルタイムでの観測の機会

 

この衝突は北アメリカと南アメリカの一部地域にある望遠鏡で観測できる可能性があり、アマチュア天文家とプロの天文学者の両方にとって、貴重なリアルタイムでの観測の機会になると考えられてきた。

 

しかし衝突の最初の閃光は1秒未満で、太陽光が当たる場所に隠れるため、一般の天文観測者には見えない可能性が高く、クレーターも観測できない可能性があったという。

 

天文観測者にとってより期待できるのは、衝突によって巻き上げられるレゴリス(柔らかい堆積層)、そして水蒸気の噴煙だ。この噴煙は数十キロの高さに達すると予想され、コンピューターシミュレーションでは、最大50kmに達する可能性が示された。

 

これにより月の縁に雲のような形で噴煙が観測されると予測され、ロケットなどの破片は衝突地点から最大180kmの範囲に拡散すると予想された。

 

今回のような衝突に関する科学的な研究は、月面に運ばれたり、月面に投棄されたりしたあらゆるものが、最終的に月にどのような影響を与えるかを、研究者が理解するのに役立つという。(了)

 

出典元:Livescience:A SpaceX rocket will hit the moon at 5,000 mph tonight. Experts explain what you could see, and when.(8/4)

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