【ルーマニア】原発へ冷却水を供給するため、ドナウ川で制御爆破を実施

ルーマニア海軍は8月3日、干ばつに見舞われたドナウ川から、国内で唯一稼働している原子力発電所へ冷却水を供給するため、制御爆破を実施した。
ドナウ川の水位が記録的に低下
ルーマニアは先日、ドナウ川の水位が記録的に低下したことを受け、ドナウ川の水で冷却する原子力発電所を初めて停止せざるを得なくなったという。
特にルーマニアは、Cernavodǎ原子力発電所が停止し、電力生産量の減少を余儀なくされ、8月いっぱい全国的な非常事態宣言を発令したそうだ。
そこでルーマニア海軍は3日、ドナウ川の水の流れを妨げていた大きな岩を除去するため、180kgの爆薬を使い、制御爆破を行った。その様子がこちら。
Romania’s military detonated part of the Danube riverbed to redirect water towards the Cernavoda Nuclear Power Plant after prolonged drought and extreme heat pushed the river to record-low levels. pic.twitter.com/sSyE1ydqq4
— Al Jazeera English (@AJEnglish) August 3, 2026
ハンガリーの原発も出力削減
ルーマニアのRadu Miruțǎ国防相は3日、「水曜日か木曜日以降、原子力発電所が稼働すれば、それは大きな利益となる。1日稼働すれば、今回の措置にかかる費用の3倍の効率が得られる」と述べた。
専門家によると、この制御爆破によって仮設ダムが作られ、原子力発電所の残りの原子炉に水を供給する水路に、より多くの水を流し込むことができるという。
一方、隣国のハンガリーにあるPaks原子力発電所(ソ連時代の発電所)でも、すでに出力が削減されているそうだ。
築44年のこの発電所は、通常、国内電力のほぼ半分を供給しているが、現在は半分以下の出力で稼働しているという。
そして当初は、早ければ8月2日にも原発を停止せざるを得ない可能性があるとしていたが、3日か4日までは出力を下げて稼働できると発表した。
ただしドナウ川の水位低下により、来週にも完全に停止する見込みで、停止期間は数週間に及ぶ可能性があるそうだ。
ヨーロッパでは、熱波と干ばつにより河川の水位が低下し、水供給や河川輸送、発電への懸念が高まっている。(了)
出典元:The Guardian:Romania blasts rock to divert water from drought-hit Danube to nuclear reactor(8/3)

























