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「報復を恐れるも、後悔はない」イラン戦争に反対し、辞任した米高官が発言

「報復を恐れるも、後悔はない」イラン戦争に反対し、辞任した米高官が発言
X_@IraninJapan

先週、イラン戦争に反対し、トランプ政権の国家対テロセンター所長を辞任したジョー・ケント氏が、保守系メディアに出演し続けている。

 

すでにFBIが捜査を開始

 

アメリカ陸軍特殊部隊の退役軍人であるケント氏は3月17日、イラン戦争に反対し、「良心に照らして」職務を続けることはできないと述べ、国家対テロセンター所長を辞任した。

 

ケント氏はその後、トランプ氏と決別した保守系メディアの取材を受け、先日は保守系ポッドキャスターのメーガン・ケリー氏の番組に出演した。

 

ケリー氏は、「すでにFBIが、機密情報漏洩の疑いであなたへの捜査を開始していることについて懸念しているか」と問うと、ケント氏は「何も悪いことはしていないと分かっているので、心配はしていない」と発言。

 

しかし同時に、トランプ政権が敵とみなす人物を刑事訴追しようとしてきたことを示し、「もちろん、懸念はしています。発言した個人に対してFBIと政府が徹底的に圧力をかけるのを、我々は皆、目の当たりにしてきたからです」とも答えた。

 

またケント氏は番組の中で、「IAEAは一貫してイランが核兵器を開発していないと主張しており、18のアメリカの諜報機関も同じ結論に、満場一致で到達した」と指摘した。

 

熱心なトランプ支持者だった

 

ケント氏は以前、トランプ氏の「Make America Great Again(MAGA)」運動の支持者であり、1月6日に起きた連邦議会議事堂襲撃事件を擁護し、ジョー・バイデン氏が勝利した2020年大統領選挙で不正が行われたという根拠のない説を称賛してきた。

 

また反ユダヤ主義的な極右インフルエンサー、ニック・フエンテス氏は、2022年の連邦議会選挙で落選したケント氏を支援するため、極右過激派組織「プラウド・ボーイズ」のメンバーに報酬を支払っていたという。

 

そして今回の辞任の際、ケント氏は「イランが、我が国に差し迫った脅威を与えておらず、この戦争はイスラエルと、その強力なロビー団体からの圧力によって始まったことは明らかだ」と述べた。

 

メディアも批判

 

3月21日に公開された右派系メディア「UnHerd」のインタビューで、ケント氏はその主張をさらに展開し、トランプ大統領は「決定を下す人物ではあるが、彼が受けていたアドバイスは、私がイスラエル当局者との関係で述べたような、いわば『エコシステム』(ネットワーク)によって大きく左右されていた」と語った。

 

そしてケント氏は「イスラエルが(イランへの攻撃に)戻ってくることは分かっていた。そして実際に戻ってきた時、私の視点からすると、活発な議論が消え、トランプ大統領の周りのアドバイザーのグループが、はるかに少人数になっていた」と主張したという。

 

さらにケント氏は、「フォックスニュース」や「ウォール・ストリート・ジャーナル」、「ニューヨーク・ポスト」を名指しで非難。「これらのメディアは基本的に同じことを、イスラエル当局者の発言とほぼ同調して伝えている。特にウラン濃縮反対について、ウラン濃縮はイランが核兵器を保有することと同義であると主張していたが、これは全くの誤りだ」と述べた。

 

これらのメディアは、全て実業家、ルパート・マードック氏のメディア帝国の一部とされている。(了)

 

出典元:The Guardian:US counter-terrorism chief who resigned says he fears retaliation but has no regrets(3/21)

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