イスラエルの刑務所で拘束されているガザ地区のサフィヤ医師、独房へ移送される

ガザ地区の著名な医師が、イスラエルの刑務所で独房に移され、その身が案じられている。
起訴もないまま500日以上も拘束
その医師とは、ガザ地区北部のカマル・アドワン病院で院長を務めていた、フッサム・アブ・サフィヤ氏(53)だ。
彼はガザ地区で、イスラエル軍により80日以上にわたって病院が包囲され、攻撃され続けたにもかかわらず、病院の運営を継続。患者を置き去りにすることを拒否し、イスラエルの退避命令に従わなかったという。
そして2024年12月27日、アブ・サフィヤ院長はイスラエル兵によって拘束され、それから正式な起訴もないまま、500日以上もイスラエルの刑務所に拘留されている。
しかも「人権のための医師団・イスラエル(PHRI)」は先週、アブ・サフィヤ院長がイスラエル南部にあるKetziot刑務所から、Ramon刑務所に移送され、独房に収容されているとの情報を受け取ったと発表した。
1m四方ほどの狭い独房
医師でもある息子のエリアス・アブ・サフィヤ氏によると、父親は拘束中に左太ももに刺さった榴散弾の破片を取り除く手術を受け、その後も傷口の痛みと腫れが続いているという。
また父親は、拘束されて最初の数カ月間、着替えを許されず、適切な治療を受けられずに、劣悪で不衛生な環境の中で皮膚病を患ったそうだ。
しかも現在は、1m四方ほどの極めて狭い独房に収容されており、まともに動いたり、座ったりするのもやっとの状態だと言われている。
独房監禁は、最も過酷な拘禁形態の1つとして広く認識されており、国連の被拘禁者処遇基準(マンデラルール)によれば、14日を超える長期独房監禁は、拷問に相当する可能性があるという。
「非合法戦闘員」に分類
すでにアブ・サフィヤ院長が拘束されてから525日以上が経過したが、イスラエル当局は未だに彼に対する正式な起訴を行っていない。
アブ・サフィヤ院長は375人以上の医療従事者とともに、イスラエル側により「非合法戦闘員」に分類されており、これはイスラエルが裁判なしで、長期の拘束を正当化するために頻繁に用いる手段とされている。
アブ・サフィヤ院長の弁護士、ナセル・オデ氏は6月4日、釈放を求めて裁判所へ控訴しており、国連専門家グループも今年3月、イスラエル側に対し、アブ・サフィヤ院長を直ちに釈放し、医療検査と治療を受けられるようにしなければならないと訴えた。
また4月、「人権のための医師団・イスラエル(PHRI)」も、医師たちの釈放を求めてイスラエル最高裁判所に請願書を提出し、今後の手続きに関する裁判所の決定を待っているという。(了)
出典元:The Guardian:Israel puts Palestinian doctor in solitary confinement after 17 months held without charge(6/9)

























