「FIFAの指導部は信頼を失った」株の売却計画撤回でも、UEFAが厳しく批判

国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長は7月31日、将来の大会を主催する企業の株式を、民間投資家に売却するという計画を撤回すると明らかにした。
「分裂を生み出している」
インファンティーノ会長は31日に声明を発表し、次のように述べた。
「あらゆる意見に耳を傾けた結果、この計画は、支持の度合いに関わらず、当初掲げた目的にそぐわない分裂を生み出していることが明らかになった。我々の目的は常に、そしてこれからも、団結と向上である。したがって、この提案は進めない」
この計画では、FIFAがワールドカップなどを運営する200億ドル(約3兆1500億円)規模の「FIFAフォワード・エンタープライズ」という会社を設立し、その株式をジョシュア・クシュナー氏が創設した投資家グループに売却する予定だったという。
ジョシュア・クシュナー氏とは、トランプ大統領の娘婿であるジャレッド・クシュナー氏の弟とされ、この計画ではトランプ・ファミリーの関与も疑われていた。
「FIFAの指導部は信頼を失った」
しかしこの計画に対し、インファンティーノ会長の右腕として活躍していた上級顧問のカルロス・コルデイロ氏は、7月31日に辞任すると発表。SNSにも次のように投稿した。
「はっきりさせておきたい。私はこの提案には一切関与しておらず、断固として反対する。これはFIFA加盟協会にとって、サッカーにとって、そしてサッカーの長期的な将来にとって、非常に不利な取引だ。FIFAは、既に莫大な資金を調達できる立場にある。この計画は、正当な理由もなく、サッカーの未来を抵当に入れている」
欧州サッカー連盟(UEFA)も7月30日、この計画を強行するのなら、ワールドカップをボイコットすると表明。また北米や中米、南米でサッカーを統括するCONCACAFも、30日の会合後、FIFAの計画を拒否すると表明した。
また今回の計画見直しの声明を受け、UEFAはFIFAの統治の徹底的かつ根本的な見直しを要求し、声明でも次のように述べた。
「顔の見えない人物たちによって短期間で秘密裏に企てられ、サッカー界にとって疑わしい利益しかもたらさないような計画を、このまま続けることはできない。誰が責任者なのかを明らかにし、その責任を問わなければならない」
さらにUEFAは、「FIFAの現指導部は、UEFAの信頼を失っただけでなく、サッカー界の多くの関係者の信頼も失った」と述べ、このような事態が起きたことを検証するよう強く求めた。(了)
出典元:The Guardian:Gianni Infantino ‘has lost Uefa’s confidence’ after Fifa chief scraps World Cup sell-off plan(8/1)
出典元:ABC News:FIFA says it’s not moving forward with controversial World Cup sell-off plan(8/1)

























