ロシアへ渡ったインド人、強制的にウクライナでの戦闘に参加させられ死亡
ロシアへ渡った複数のインド人が、ウクライナでの戦闘に参加させられ、死亡したと伝えられている。
YouTubeでの募集を見てロシアへ
複数のインド人は、高収入の仕事と永住権を約束するYouTubeの動画を見て、ロシアに渡ったものの、その後ウクライナでの戦闘に参加させられたという。
インド・ハイデラバード市出身のモハメド・アスファンさんも、衣料品店のマネージャーだったが、妻と2歳未満の2人の子供を残して、昨年の12月にロシアへ渡ったそうだ。
当初、アスファンさんは仕事の斡旋業者から、警備員として働くよう言われていたという。しかしロシア当局から渡された書類にサインした後、軍の補助要員として雇われたことを知る。
やがてアスファンさんは、ロシア国内でパスポートを没収され、ウクライナでの戦闘を強いられ、先日死亡が確認された。
Who Was Mohammed Asfan, Hyderabad Man Killed In Russia-Ukraine War https://t.co/Ca3CP6fbfj pic.twitter.com/4jpIoT71dq
— NDTV News feed (@ndtvfeed) March 7, 2024
現地で戦闘訓練に参加させられる
グジャラート州出身の刺繍家である、ヘミル・マングキヤさん(23)も YouTubeの募集がきっかけで、昨年の12月にロシアに渡ったという。
ヘミルさんも、ロシア軍の補助要員として雇われ、事前に3カ月のトレーニングを受けることになると伝えられていたが、現地に着いてみると戦闘訓練に参加させられたそうだ。
彼の家族は2月23日、一緒に戦っていた別のインド人男性からの電話で、ヘミルさんの死を知らされたという。
7人の男性が助けを求める
インド・メディアの報道によれば、SNS上では7人のインド人の男性の動画が拡散され、インド政府に救出を求めているという。
7人の男性は、観光ビザでロシアに行ったが、軍隊への参加を強制され、さもなければ10年の懲役刑に処せられると告げられたそうだ。
Seven Indian citizens published an appeal in which they stated that they were forced to fight in Ukraine on the side of the Russian Federation.
After 15 days of training, they were sent to “a place where there is a war.” First they came to the Russian Federation to celebrate the… pic.twitter.com/cJBOmhiw7f
— Anton Gerashchenko (@Gerashchenko_en) March 6, 2024
この件に関して、ロシア外務省はコメントの要請に応じていない。
インド外務省の報道官は先週、「二十数人ほどの人が、足止めされていると理解している。早期解放に向けて、最善の努力をしている」と述べた。
また在ロシアのインド大使館は「X」への投稿の中で、亡くなったインド人の遺体を母国に運ぶ努力が払われていると述べている。
報道によると、最大100人のインド人がロシア軍の支援要員として採用され、そのうち数十人がウクライナの最前線で戦闘を強いられたという。(了)
出典元:Reuters:Indians killed in Ukraine were forced to fight for Russia, families say(3/8)
出典元:Hindustan Times:Ukraine war: 7 Indian tourists from Punjab, Haryana ‘tricked’ into joining Russian Army, seek help(3/6)
出典元:NDTV:Who Was Mohammed Asfan, Hyderabad Man Killed Fighting For Russia(3/7)