米空母「エイブラハム・リンカーン」で、米兵の投身自殺未遂が複数回発生

イランとの戦争で中東地域に長期間配備され続けているアメリカ海軍の空母「エイブラハム・リンカーン」では、水兵や海兵隊員が極限状態に置かれていると報じられている。
複数の水兵が海に飛び込もうとした
「エイブラハム・リンカーン」の乗組員は洋上での任務開始から9カ月が経過し、250日間連続で一度も寄港していない。これは現代の空母の運用において、記録的な長さとされている。
そして軍関係者の家族や連邦議会議員らは、空母に乗船している5000人の水兵や海兵隊員らの、メンタルヘルス(精神衛生)が深刻化しているとの懸念を抱いているという。
実際、軍事専門紙である「ネイビー・タイムズ」と「スターズ・アンド・ストライプス」は、艦内の劣悪な環境と、精神的ストレスが限界に達し、水兵による海への飛び込み(投身自殺)未遂が複数回発生していると報じている。
艦内の劣悪な環境
「ネイビー・タイムズ」紙は、今回の任務中に、空母艦内で発生した自殺未遂の詳細を報じている。
例えばアナベル・ロマさんは同紙に対し、洋上任務の期間が度重なる延長となった後、夫が海へ飛び込もうとしたと語ったという。
また「ネイビー・タイムズ」紙は、別の水兵の妻の話も紹介。彼女の夫は、艦内で飛び込もうとした同僚の乗組員を掴んで甲板に引き戻し、転落を阻止したそうだ。
民主党のマイク・レビン下院議員も、「エイブラハム・リンカーン」の状況について警鐘を鳴らし、SNSにおいて、乗組員が置かれている状況を描写した。
「カビの生えたシャワー、故障したトイレ、何週間も使えない洗濯機、長期間にわたる温水の欠如、食事はご飯半カップとトルティーヤ2枚だけ。石鹸もデオドラントも歯磨き粉もない」
このような艦内の劣悪な環境は、今年の4月にも報告されていたが、ピート・ヘグセス国防長官は、こうした報告を「またしてもフェイクニュースだ」として一蹴した。
しかしヘグセス国防長官は8月13日、必要に応じて地域への艦船の交代を進めると明らかにした。(了)
出典元:The Guardian:USS Abraham Lincoln sailors tried to jump overboard amid extended deployment – reports(8/12)

























