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動物園の猿が死んだ自分の子を食べる様子、初めて撮影される

動物園の猿が死んだ自分の子を食べる様子、初めて撮影される
Primates/Record of thanatology and cannibalism in drills

猿が死んだ子供を2日間手放さず、最後には食べてしまうという寒気のするような場面が撮影された。猿の共食いの例は稀にあるそうだが、ドリルという種が、飼われた状態で我が子を食べるのが目撃されたのは、これが初めてだとのこと。

 

チェコの動物園で

 

それはチェコ共和国のDvůr Královéサファリパークで起こった。撮影された動画は、霊長類に関する研究を扱う科学誌「Primates」に発表された論文の資料として公開された。

 

映っているのは、Kumasiという名の雌猿(マンドリル属に分類されるオナガザルの一種)。この雌猿は、出産後8日目に死んだ子を子供を手放さず、毛づくろいをしてやるなど、まるで生きているように扱っていたそうだ。

 

だが2日後、Kumasiはその子を齧り始める。「子供が死んで2日後、母猿は死体を食べはじめ、ほぼ全部食べつくしてしまった。他の仲間と分け合うことはしなかった」と研究者は言う。最後には、死体の残骸を飼育係りが引っ張り出したそうだ。

 

動画は科学誌「Primates」の論文(電子版)に添付されている。下にあるのは、それをイギリスのメディアMailOnlineがシェアしたものだ。(念のため、閲覧にはご注意いただきたい)

 

食べた理由ははっきりせず

 

「この母猿の行動にどのようなメリットがあるのかは、明確には分からない。だが、今回観察されたことは、霊長類の死に対する態度や共食いに関する謎を解くための、一つの鍵になるものである」と、研究者は論文の中で述べている。

 

また、猿が共食いした例は過去にあるが、自分の子供を食べる例が観察されたことは、これまでになかったと考えられている。

 

今回の事例について研究者は、「子供が幼ければ、母子の愛着はまだそれほど強くないので、死んだ子を食べるのを防ぐことができなかったのでしょう」と話す。(了)

 

出典元:The Sun:Cannibal monkey eats its own baby after carrying around corpse for two days in ‘world first’ baffling scientists(7/5)
出典元:MailOnline:The horrifying moment a monkey EATS her baby’s corpse after carrying it around for days – in a rare instance of cannibalism(7/5)

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