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核実験か?それとも自然の地震か?北朝鮮の核実験場付近でM3.4の揺れを観測

核実験か?それとも自然の地震か?北朝鮮の核実験場付近でM3.4の揺れを観測
Googleap 北朝鮮 豊渓里

北朝鮮の北東部で地震のような揺れが観測され、さまざまな憶測が飛び交っている。

 

中国、韓国、米の意見が分かれる

 

その地震が観測されたのは9月23日、場所は北朝鮮の北東部にある豊渓里の核実験場から約50km離れた地点とされている。

 

地震の規模はM3.4。中国地震ネットワークセンターの地震学者はこの揺れが何かの爆発による疑いがあると主張しているが、韓国の気象庁は核実験によって引き起こされたのではなく、自然の地震の可能性があると主張しているという。

 

一方、アメリカの地質調査所(USGS)は地震が発生した地点を、核実験場から約20kmとしているが、現時点で地震の原因に関しては、まだ判断できないと述べているそうだ。

 

人工的な地震の音波が観測されていない

 

先日行われた6番目の核実験の時には深さ10km付近で、M6.3規模の地震が起きているが、それに比べて今回の規模は小さい。

 

また中国では地震の深さを0kmと記録したそうだが、USGSによれば地震学者は深さが5kmほどあったと見ているという。

 

さらに韓国は、今回の揺れでは人工的に引き起こされる地震特有の音波が観測されていないため、自然に起きたものとの見方を変えていないそうだ。

 

核実験後に起きた崩壊現象に似ている

 

核実験の監視などを行う包括的核実験禁止条約機関(CTBTO)の専門家らは、今回の地震を今月3日に北朝鮮が実施した核実験の余波との見方を示している。

 

CTBTO準備委員会のラッシーナ・ゼルボ事務局長は23日の地震について、人工性である可能性は低く北朝鮮による6回目の核実験の8分30秒後に起きた「崩壊」現象に似ていると、ツイッター上で述べた。

 

またゼルボ氏はAFPの取材に対し「現時点で最も可能性が高い仮説は、今回の揺れは前回の揺れの余波として発生したというものだ。前回の揺れはマグニチュードが非常に大きかったため、その反動が破砕帯に及ぶこともまだあり得る」と語っている。

 

6回目の核実験の後には同地域の地盤が陥没したとも言われており、専門家の中には、今回の地震が核実験場付近にあるトンネルなどの崩壊によって引き起こされた可能性があると主張する人もいるという。(了)

 

出典元:BBC:North Korea: Mystery quake ‘not nuclear test’(9/23)

出展元:AFP:北朝鮮のM3.5の揺れ、今月3日の核実験の余波との見方(9/24)

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